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事業紹介
O&M事業
浄水場

浄水場とは

私たちが快適に日常生活をおくるためには安全で豊富な量の水道水が求められます。浄水場はその要求に応える水を生産する工場です。清浄な水の供給によって伝染病の発生を防ぎ、公衆衛生を保つ機能も担っている浄水場は、水道インフラの拠点であり、定められた水質安全基準を守った水を、欠かすことなく当たり前に供給し日本の暮らしを支えています。世界トップクラスの品質と安全性を誇る“日本の水道水”に貢献する最前線の公共施設です。
着水井 フロック形成池 沈殿池 急速ろ過池
急速ろ過池 着水井 フロック形成池 沈殿池

着水井

着水井は導水設備から流入する原水の水位変動を安定させ、その量を調整するための施設です。浄水処理に用いられる凝集剤、塩素剤、粉末活性炭や酸・アルカリ剤等の注入点としても利用されます。着水井は原水最初の到達点で、浄水処理を適正に行うために、ここでの水質状況を迅速・正確に把握しなければなりません。

フロック形成池

フロック形成池は、前の工程の薬品混和池で原水に入れられた凝集剤によって、かたまり状になった水中の細かな塵やごみ(フロック)を、更に大きく重いフロックへと形成していく役割を持つ施設です。フロック形成池には攪拌機(フロキュレータ)が設置されており、このフロキュレータがゆっくりと回転し続けることにより水中のごみ同士がぶつかり合い、大きなフロックが形成されるという仕組みです。フロキュレータの回転速度によっては、形成されたフロックが分解されてしまうこともあるため、回転速度は慎重な管理が必要です。また池内の流速、フロックの成長状態、沈殿池でのフロック沈降状態などにも細心の注意を払わなければなりません。

沈殿池

沈殿池は、成長したフロックの大部分を重力沈降作用によって分離除去する施設です。原水の水 質変動、凝集剤の注入率、機器の運転状態などに注意するとともに、沈殿処理後の水質には特に 注意し、沈殿処理の目標値を設定して異常値が検出されたときには迅速な対応と原因究明が求められます。この後の工程である急速ろ過池が機能するためには、適切な凝集管理が必要不可欠です。

急速ろ過池

原水に凝集剤を加えて原水に混ざっている濁りや微生物をさらに大きくして沈めた後、上澄み水 をこの急速ろ過池の砂層に通して細かい濁りや細菌を取り除きます。 砂層に濁りがたまると、濁りが砂層を通過することも考えられるので、定期的に逆に下から上に 水を流す操作(逆流洗浄)で適切な砂層の状態を維持しなければなりません。